こんにちは、英語子育てパパです。
英語育児を始めてから、基本的に息子には「英語で英語を教える」スタンスを取ってきました。
たとえば物の名前を教えるとき、
「車は英語でcarって言うんだよ」
ではなく、
「This is a car」
のように車自体を指して英語で話しかけることで覚えさせる、という具合です。
これはこのブログを始めたころにも書いたことですが、子どもには大量のインプットから言語の法則性を自ら発見し、使い方を覚えるという力が備わっています。
This is ~という表現を繰り返していけば、「手元のものを指すときにThis is~という表現を使うんだ」とほぼ自動的に理解し、同時にその対象(a carなど)も覚えていくことができるので、むしろ日本語で「車はcarだよ」などと教える方が、いつまでも日本語から脱却できずに英語の力にならないというわけです。
その言語獲得力を信じて、とにかく息子には「英語は英語で」を貫き、多少わからないことがあっても極力日本語は使わない方針でやってきました。
その地道な取り組みを続けてきたおかげか、今では日常的な範囲では英語をほぼ理解できていると思います。
でも、彼は当然のことながら自分が触れる英語を100%理解できるわけではありません。
絵本を読んでいるときやアニメを見ているときなどに、「パパ、〇〇って何?」と意味が理解できない語やフレーズについて僕に尋ねてくることがあります。
そのとき、僕は今までの方針に従って英語でそれを説明しようとするのですが、僕としてもうまく説明しきれないことや、明らかに日本語で教えた方が早いと思うこともあり、最近は日本語の力も借りるようにしています。
いくら日常的に英語に触れさせていると言っても、やはり日本語の圧倒的な優位性と理解には全く及びません。
だから、ある程度英語の素地ができてきた段階であれば、単語レベルの疑問であればサッと日本語で一瞬のうちに教えてしまった方が効率がいいと感じるようになったからです。
これが良いことかどうかは、実際に彼がその理解をもって自分の英語に乗せることができるかどうか、によって判断できることになると思っています。
最近は、絵本の内容やアニメのセリフなどが本当に理解できているかどうか確かめるために、あえて「〇〇ってどういう意味?」「今あの人は何て言ったの?」などと日本語で聞いて説明させることもときどきしています。
おおむね正しい答えが返ってくるのですが、ときには勘違いして覚えてしまっている(または推測が当たっていない)ものもあるので、それを発見して訂正する良い機会にもなっています。
そういう意味で、4歳ともなると言語の獲得過程が、これまでとは違うステージに移ったと感じています。
もちろん、これまで通り「英語は英語で」の姿勢を大きく崩すつもりはありません。
ただ、母語たる日本語をしっかりと身につけてきて、英語は第二言語であるという分化が明確になってきた今、英語は日本語の補助を借りながらより磨いていく、そんな段階にあるという感覚も大事にすべきではないかとも感じているのです。
そうしてしばらく様子を見ながら、娘の英語子育てももちろん続けつつ、彼らの言葉の成長のため試行錯誤していきたいと思います。