発話を促すシンプルなフレーズ。
こんにちは、英語子育てパパです。
英語子育ての基本は、まずは大量のシャワーを浴びせること、というのがいつも僕が訴えていることですが、ある程度理解力が上がり、少しずつ意味のある言葉を言えるようになってきたら、こちらから意図的に発話を促すことも大切です。
インプットされた情報をアウトプットさせることで、口を動かすという言語活動における物理的な力を鍛え、より定着度を高めることができるからです。
息子は1歳半くらいの時点でかなり語彙力がついていたので、2歳に近づいたころにはよく自分から話させるように促していました。
またこの頃には絵本が大好きになっていて、自分から読んでほしい絵本を持ってくるようになっていたので、その興味を利用するのも良いと思ったのもあります。
ただ発話を促すといっても、身近なものの単語や、ごく短いフレーズです。
まずはそこからですね。
さて、では発話を促すフレーズをご紹介します、
ズバリシンプルに
Can you say 〇〇?
「〇〇って言える?・言ってみて」
です。
たとえば絵本を読んでいるときに狼(wolf)が登場したとして、まずはその狼を指さしながら
This is a wolf.「これは狼だよ」
と教え、それから
Can you say a "wolf"?
と言って促してみる。
よくわかっていないようなら、お手本を示してあげながら、何度も繰り返します。
そうすると、そのうちCan you say 〇〇?と言われたらその言葉を言えばいいんだ、と本人は勝手に学びますから、そうなれば覚えさせたい言葉を意図的にリピートさせられるようになるので教えやすくなります。
確かに子どもは、放っておいてもいつの間にか大人のマネをして喋るようになりますが、この「いつの間にか」を待つのではなく、意図的に言わせてみることが効果的で効率的だと僕は思いました。
Can you say 〇〇?を駆使することで、あらゆる単語やフレーズの発話と定着に成功できたと思っています。
これが慣れてきたら、
Repeat after me.
「私に続けて言ってみて」
Let's practice with daddy.
「パパと一緒に練習してみよう」
などの別バージョンのフレーズを使った促しもしていき、理解のバリエーションを広げていきます。
もっと進むと、日本語との対比で
This is called a "wolf" in English.
「これは英語ではwolfって言うんだよ」
How do you say a "wolf" in Japanese?
「wolfは日本語ではなんて言うの」
という会話もできるようになり、日本語と英語の違いの認識にもつながったと今では思います。
※こちらの発信はあくまで英語オンリーです。決して上の日本語訳のような言い方を日本語でしてはいけません。
こうして発話させ、日英の語彙の違いも感じさせていたことで、ほとんど両者を混同することのない脳の切り替えが可能になったのではないかと。
こうした「言わせてみる」ための問いかけは、本当に幅広く理解や応用につながります。
半年ほども続けていると、
What do you say when you ~?
「~するときは何て言うの?」
などの問いかけも理解し、適切に答えられるようになりました。
たとえば
What do you say when you want some tea?
「お茶が欲しかったら何て言うの?」
ーCan I have some tea, please?
「お茶ください」
と、事前に何度も練習させていたフレーズを引っ張り出すことができるようになるといった具合です。
これは発話のきっかけがあることで、どういう場面でどういう内容の言葉を言えばいいのかをわからせることができるということでもあるのです。
まずは簡単なリピートから語彙とフレーズを覚えさせ、言えるようにさせる。
それから適切なタイミングでそれが言えるようにときっかけを与えて導いてあげる。
根気がいりますが、毎日繰り返していると必ず自分からスピーキングできるようになります。
実際、息子は当たり前にそれができるようになりました。
希望としては、そんな息子の様子を見ている娘もまたマネをして言えるようになってもらいたいなと思っているところです。