恐れていた事態・・・?
こんにちは、英語子育てパパです。
すでに4歳になった息子ですが、この年齢になると思考力がずいぶんと向上してきたのと同時に、幼稚園通いも始まったことで社会性も身に付いてきました。
もちろんそれは喜ばしいことなのですが、周囲のお友達との関係などから、自分の見た目や言動が他人にどう思われるか、ということも気になり出してきています。
これまでは、周囲のことなど気にせずに着たい服を着たり、言いたいことを言ったりしていました。
男の子なのですが黄色やピンクが結構好きで、全身黄色い服を着たり、英語も思いついたままに口にしたりもしていました。
周囲の反応がどうとか何も気にしていなかったわけです。
ところが最近は、いわゆる物心が付いてきたという状態で、たとえば幼稚園のプール遊びのときに黄色い水泳帽をかぶっているのを(一度だけですが)お友達にからかわれたそうで、「もう黄色はいやだ」みたいなことを言う、ということが起こるようになりました。
社会性が身に付いてきた子どもにありがちな「恥ずかしい」という感情が顔を出すようになったのです。
英語についても、以前のように知っていることを何でも自分から言い出すことが極端に少なくなりました。
それどころか僕の前でさえ、わざと英語を喋らないようにしている感すらあります。
英語を話す人はパパ以外に周囲にいないし、家の外ではそういう社会でもない。
その気づきが、英語を話すことの特別性を悪い意味で際立たせ、積極的な発話を妨げる壁になってしまっているのでしょう。
この「英語は特別。だから英語を喋る自分も特別で、恥ずかしい」というマイナスイメージをもたらす現象が起こることは、英語子育てを始めた時点で想定していました。
だからずっと前から、その想定を彼にも伝えながら、それでも英語を話すことは楽しいし素晴らしいことだ、と繰り返し言い聞かせてきたのですが、「家の外に英語が存在しない」という圧倒的な事実をいざ突きつけられ、理解してしまうと、やはりそのことが大きな壁となってしまい、発話に消極的になってしまいました。
恐れていた事態とはこのことです。
3週間ほど前に、英語が話せる僕の友人の家を家族で訪れました。
事前に「パパのお友達は英語が話せるから話してみようね」と伝えてはいたのですが、いざ対面してみるとやはり「恥ずかしい」と言ってまったく英語を話そうとしませんでした。
半ば無理やり一言だけ言わせてみると、友人も気さくに英語で応えてくれたのですが、それでも壁を打ち砕くほどではありませんでした。
日本という単一言語社会がこんなにも呪わしい分厚い壁となるとは、覚悟はしていたもののそのすさまじさに心が折れそうにすらなってしまいます。
(だからこそ、日本での乳幼児期からのバイリンガル教育によって日本語が中途半端になるとか国語力が育たなくなるなどといった議論は的外れでもあるのです。どれだけ熱心にバイリンガル教育を続けても、日本語の圧倒的優位を覆すことなどできません。)
とはいえ、息子は決して英語が嫌いになったわけではありません。
英語でアニメを見ることも、英語の絵本を読んでもらうことも、いまだに慣れっこで、好きな気持ちも持っています。
英検ジュニア(シルバー)にも挑戦しているように、英語を楽しむ姿勢も相変わらずです。
だから、物心が付いて社会生活に身を置くようになる時期以降、僕たちのように英語子育てをしている親の仕事は、家庭の外で英語を生かすことのできる環境をどうにかして作ってあげることです。
つい先日、たまたまYouTubeで「純ジャパだけど英語ペラペラの子どもたち」が楽しそうに英語で話している動画を見つけて、それを息子に見せてみました。
日本にもあんなふうに英語を話せる子どもたちはたくさんいるんだよ、今はたまたまそういう人たちに出会えていないだけなんだよ、ああやってみんなで英語を話せると楽しいよね、などと言いながら見せました。
すると息子は、自分と同じ日本人の見た目をした子どもたちが英語を話している姿に興味津々といった様子で、自分も話したいというふうに言って反応してくれました。
次の日には、またその動画を見たいとも言っていました。
苦し紛れ感は否めませんが、こんな動画を見せることも一つのモチベーション維持に役立つでしょう。
でもやっぱり、家の外で誰かと直接英語を話す機会を作ってあげたいとは思います。
実は家からあまり遠くない距離に英語での教育を専門にした幼稚園もあって、できれば通わせたいと思っていたのですが、そういう特殊な園はびっくりするくらい高額で、経済的な事情からあきらめざるを得ませんでした。
(国には経済援助も含めてもっと英語子育てにも力を入れてもらいたいです・・・)
なるべくお金をかけずに英語を話す機会を確保することは容易ではありません。
今通っている幼稚園には英語のレッスンはありませんが、たまたま入園前に出会った息子のお友達に、オーストラリア人の父親を持つ男の子がいて、その子も同じ園に通っています。
クラスが違うのであまり話す機会はないようですが、その子が父親の影響で英語を話すことができるのなら、そうしたお友達とコミュニケーションを英語で取るのも良いと思います。
今のところそのお友達と英語で話している、ということはないようですが、これからどうなるのかは気になるところです。
とにかく、「英語の特別感」を無くす努力が親には求められていることを心底実感しています。
なるべく早いうちに、どんな形でもいいので一度ネイティブの人と会わせてあげることが今の目標です。