こんにちは、英語子育てパパです。
英語子育ての入り口は「音」。
今日はその二つ目の理由について。
理由①では、英語の周波数にまずは慣れさせるために大量に英語を聞かせることが大切、というお話でした。
でも実際英語をコミュニケーションの道具として扱えるようになるためには、単語や文法の使い方をマスターする必要がありますね。
要は言葉の意味や仕組みが分からなければ使いようがない、ということです。
そこで「単語の意味を教えなければ」、「文法をどうにか覚えてもらわなければ」という意識から、いつの間にか英語子育てが「英語の勉強」みたいになってしまうケースは少なくないと思います。
とりわけ英語を外国語として「勉強してきた」大人としては、そういう意識が芽生えてしまっても無理はありません。
さて、音から英語子育てに入ることが大切な理由の二つ目というのは、そういう意識を持ったパパママさんたちにこそよく知っておいてもらいたいことです。
乳幼児期の子どもの脳力はとても神秘的で驚かされるものです。
こちらがわざわざ単語の意味や文法を無理に教えようとしなくても、勝手に理解して勝手に覚えていってしまうのです。
そしてそれを可能にするのが、まさに「音」から入ることなんです。
これこそが二つ目の理由です。
後天的に英語を「勉強して」学ぶ際、アルファベットの書き方から入って、appleはリンゴ、dogは犬、みたいに単語を覚えていきますね。
文法はbe動詞の肯定文あたりから始まり、主語に応じてam・is・areを使い分ける、否定文ではnotをつける、疑問文では主語とbe動詞をひっくり返すなど、その仕組みを順番に、体系的に学習していきます。
でも十分な音に恵まれた幼児は、そんな勉強をするまでもなく、appleはapple、dogはdogとそのまま受け入れ、文法はその仕組みと使い方を、自分で勝手に理解して身に付けていくことができます。
繰り返しますが、これは十分な量の「音」との触れ合いがあってこそです。
何度も同じ単語に触れる、何度も同じような文法に出くわすことを繰り返すうち、
意味の結びつきや文法の仕組みを自分で想像して理解していく力こそが子どもの言語獲得脳力なんです。
(僕も皆さんも、日本語を身に付けたのはその力があったからこそです。)
たとえば息子の場合、僕は「appleはリンゴのことだ」とか、「犬はdogって言うんだ」とか、その意味を教えたことはありません。
リンゴを食べるときにLet's eat apple.って言ったり、Do you want to eat some apple?って話しかけたりする。
散歩している犬を見かけるたび、Look at the dog.とか、That's a big dog!なんて言ってみる。
そんな「音」を繰り返すうち、息子は勝手に、あの赤い食べ物がappleで、あの四本足で動き回る動物をdogと呼ぶことを発音で覚えたのです。
動詞についても、何かを見るたびにLook at the 〇〇.と言っているうちに、目を向けるときにlookと言うんだということをいつの間にか覚え、
気が付いたらパパやママに何かを見せたいときにMommy, look!と勝手に言うようになっていました。
文法にいたっては、たとえば「本を読む」という日本語を先に覚えたので、それにつられてbook readとよく言っていたのですが、
僕がLet's read a book.とかDo you want to read this book?などと言っているうちにread bookという正しい語順を覚えていました。
「(映画など)を見る」といいたいときも、最初はThomas(機関車トーマスのこと) watchなどと言っていたのですが、read bookのパターンから推測してwatch Thomasという正しい語順で言えるようになりました。
他の動詞にも応用できることを子どもは学習するのです。
正しい英文を音にして大量に聞かせていれば、子どもはその状況や体験からほとんど自動的に理解して覚えます。
こと記憶力に関しては、現在息子は2歳3か月ですが、何日も前に一度言っただけの言葉や、言語ではありませんが何週間も前に一度訪れただけの場所の景色を詳細に覚えているほどもの凄い力を持っています。
これが2歳児の脳力かと感心しっぱなしの毎日です。
本当に毎日驚かされてばかりです。
話を戻しますが、十分な音との触れ合いから英語子育てに入ることは、子どもの言語獲得にとってとても自然なプロセスです。
(これに伴って発音力ももちろん向上します。)
むしろ、意味や仕組みを教えて、後からリスニング力を上げていこう、といういわゆる「勉強型」のやり方こそ幼児期の子どもにとっては不自然で無理があるんです。
脳の発達の関係からある程度の年齢以降は勉強型で英語を学んだ方が効率が良いことになっていきますが、
少なくとも「英語子育て」と呼べる年齢の子どもの場合には、無理に教えようとせず、自然の理解に任せた方がいいです。
そしてそれを仕向けることができるのが、もうお分かりかと思いますが、「音」なのです。
だからパパママのやるべきことは、大量の英語の音を用意してあげること。
ご自身の発言も含めて。
そして、お子さんの神秘的で驚愕の脳力を信じてあげてください。
では今日はこのへんで。