パパ、英語子育てやってますブログ

1歳児と4歳児パパの英語子育て実践をご紹介します!

「はにゃ~い?」がかわいすぎる娘。

こんにちは、英語子育てパパです。

 

いつもどうしても息子の話ばかりになってしまうので、今日はのことを。

 

1歳半を過ぎたは、少しずつ言える言葉も増えてきました。

 

はっきりと発音できる言葉もあれば、まだまだあいまいなものもたくさん。

 

英語はほとんど発音できませんが、日々練習のためにいろんな単語やフレーズを言わせるようにしているところです。

 

最近取り組んでいるのが、何かをしたいとか物が欲しいときに

 

Can I ~?

 

と言わせること。

 

たとえばお茶を欲しがっているときに

 

Can I have tea?

 

と言わせてみる、といった感じ。

 

僕がまずお手本として

 

Can I

 

と発音してみて、それを真似するように促すのですが、

 

その発音が

 

はにゃ~い」

 

ってなります笑

 

ただただかわいい。

 

 

何かをして欲しがっているとき、

 

たとえばお菓子の袋をあけて欲しいときは、

 

Can you open this?

 

と言わせてみるのですが、

 

さきほどと同じく僕がまずお手本として

 

Can you

 

と言ってそこだけ真似させると

 

「はにゅう~」

 

ってなります。

 

か、かわいすぎる。

 

 

そんなやりとりを見ている息子は、

 

「〇〇(娘)ちゃん、Can I / you~だよ!」

 

と美しい発音で教えるのを手伝ってくれます。

 

はじめてスイカに触りました

とても微笑ましく、娘もスピーキング力を磨いているところです。

 

※スイカは本記事の内容と関係ありません笑

4歳児向けポケカオリジナルルール。

こんにちは、英語子育てパパです。

 

先日からわが家のポケモンカードポケカ)の話をしていますが、今日は4歳の息子にやらせているオリジナルルールをご紹介します。

 

ルールと言っても恐ろしくシンプルで、用意するのはポケモンのカードだけ

 

サポートやエネルギーは使いません。

 

お互いに1枚ずつポケモンをバトル場に出して、カード右上に書かれているHPがより大きい方の勝ち、という超絶シンプルルールです笑

 

 

①まず対戦で使用するポケモンカードを任意の枚数分選んでデッキとします。

時間があるときは20枚、時間がないときは5枚だけ、みたいに適当に決めます。

 

②デッキをシャフルして、裏返して右上のデッキ置き場に置きます。

なお、その下をトラッシュとします。いずれ公式ルールで対戦できるようになることを想定して、それと同じ配置にしました。

 

準備はそれだけ。

 

③「せーの」でお互いデッキの一番上のカードを表に向けて中央のバトル場に出します。

これも公式ルールと同じ位置です。

 

④HPを比べて、より大きい数字のポケモンが勝ちとします。

効果や技によるポイントなどは一切無視して、HPしか見ません(笑)

HPを攻撃力に見立てて戦わせるだけの、トランプの「戦争」的な感じです。

 

⑤勝ったポケモンは自分の場の手前の位置(公式ではベンチの位置)に並べていきます。負けたポケモンは裏にしてトラッシュに重ねていきます。

並べるポケモンの数が多くて並べきれなくなりそうなときは、公式ルールのサイドのように少しずらして重ねていきます。

勝利したポケモンは左右どちらから並べてもOK。

負けたポケモンを裏にするのは、勝ったポケモンと混ざってわからなくなってしまわないようにするためです。(子どもは想像以上に雑なので笑)

 

※互いのポケモンのHPが同じだった場合は、両者とも勝利として扱います。

 

⑥デッキの全ポケモンの対戦が終わったら、手前に並べた勝利ポケモンの数を数え、より多い方がゲームの勝者となります。

 

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戦略性もない驚くほど単純なルールですが、これでも4歳の息子はおおはしゃぎで楽しみますし、こちらも数字の英語読みを教えたり、勝った負けたが分かりやすいため簡単な英語でのコミュニケーションがやりやすくなります

 

HPは二桁のポケモンもいれば三桁のものもいます。

この数字の概念を教えるのにもとても役立ちます

 

公式とはまったく違ったルールなので、いつか公式ルールに則ってやろうとするときにその違いに戸惑わせてしまう可能性は大いにあるのですが、今はそれよりも目の前の分かりやすさと、そこから来る学び、そして楽しさを優先させてあげたいと思います。

 

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ちなみに、写真のプレイマットは手芸が趣味の妻がこのオリジナルルールに合わせてフェルトとミシンを使って作ってくれました。

 

 

公式によるとポケカの対象年齢は9歳からとなっていますが、ポケモンそのものに興味を持ち始めるのは3歳~5歳くらいの子どもが多いようです。

 

それくらいの子どもなら簡単なカードゲームくらいは十分に楽しめるので、開発元にはぜひ幼児向けの簡単ルールのポケカを開発していただきたいです。

できれば国内販売向けの英語版と共に。

わが家のポケカデビュー。

こんにちは、英語子育てパパです。

 

先日ポケモンカード(通称ポケカ)を息子とやり始めたと書きましたが、今日はそのことなどについて。

 

 

息子にはもともと、乗り物や食べ物、動物、魚、恐竜、文字、数字などのフラッシュカードや知育系のカードを使って、一緒に遊びながらいろいろなことを学ばせてきました。

 

主には言葉の発達(特に英語)のためにと思って始めたことでしたが、その裏では「(カードやボードなどの)ゲームが好きになって欲しい」という思いもありました。

 

実は僕も妻もカードゲームやボードゲームが大好きで、ゆくゆくはそうしたゲームで家族みんなで遊んで週末を過ごすような、そんな楽しい家族の姿を夢見ているからです。

 

先日の記事でも触れたように、カードゲームやボードゲームには、

コミュニケーション力が育つ、

言葉や計算力が身に付く、

家族で共通の趣味が持てて、会話が生まれる、

などのメリットがあります。

 

家族で楽しみながらそんなメリットまで享受できるなんて素晴らしいですよね。

 

だから我が家には、いつかみんなで遊べるように、たくさんのゲームが備蓄されています(笑)

 

 

トレーディングカードゲームとしては、遊戯王マジックザギャザリング、そしてポケモンカードなどを将来楽しめるようになりたいな、と思っていました。

 

でも、遊戯王もマジックザギャザリングも、家に大量にカードだけはあるのですが、これらのゲームは4歳児がやるには難しいため、一切触れることはありませんでした。

 

息子がポケモンカードに興味を持つのも、きっともっと先のことだろうなと勝手に思っていました。

 

ところが4歳になって、急にポケモンに興味を持つようになったのです。

 

3歳の後半頃から「アンパンマン」、「おかあさんといっしょ」、「いないいないばあっ!」といったこれまで親しんできた幼児番組は卒業して、「おしり探偵」とか「デイナの恐竜図鑑」など少し対象年齢の上がった番組をよく見るようになったのです。

 

そして最近は戦隊ものゴジラといった怪獣ものにも興味があるようなのですが、特にポケモンへの興味を強く示すようになりました。

 

彼がどうやってポケモンポケカの存在を知るに至ったのかはよく分かりません(多分幼稚園のお友達からかな?と思います)が、とにかくいきなりポケモンが出てきたようなので、試しに買ってみようと思い、お盆休みの間にポケカを買いに行きました。

 

ショップに行って1つ500円の新品デッキと、1枚30円の中古ストレージから5枚ほど好きなカードを選ばせました。

 

僕と妻も好きなデッキと30円の中古カード数枚ずつをそれぞれ選んだのがわが家のポケカデビューとなりました。

ポケカは僕も守備範囲外で一枚も持っていませんでした。でも僕も妻も昔ゲームボーイポケモンで遊んだ世代なのでストレージを漁るのは楽しかったです笑)

 

 

ルールがまったく分からなかったので、ネットで調べたりしながらとりあえず妻と一通りやってみましたが、これは4歳の息子にできる代物ではないと打ちのめされました(笑)そりゃそうですよね。

 

でも息子のポケカ欲を失わせるわけにはいかないので、4歳児でもできそうなオリジナルルールを勝手に作って遊ばせることにしました。

 

そしてそのルールを体現するための専用のプレイマットを、手芸が得意な妻に手作りしてもらって、毎晩寝る前に遊んでいます。

 

 

さて、上記の話は英語子育ての話というわけではないと思われるかもしれませんが、これまで英語育児をやってきて学んだのは、「何かを通じて英語を学ぶ」ことの大切さです。

 

英語だけを教えようとするのではなく、日常の中で、たとえば

「階段をのぼりながら数字をカウントする」とか、

「お風呂で身体を洗いながら部位の名称を覚えていく」とか、

「カルタを楽しみながら国旗を覚えていく」など、

特に小さい子どもは「何か楽しいこと」と関連付けることで急激に言語を発達させていくことができます。

 

だから、子どもが何かに興味を持ったとき、それはそれとして尊重しつつ、合わせ技で英語も(数字や計算なども)覚えさせるように意識しています。

 

毎晩ポケカをやりながら、息子は特に数字を英語の読み方と共に学ぶことができているように思います。

 

もう少し大きくなって文字も読めるようになったら、英語版ポケカをやらせてみるのもいいかもしれません。

 

こちらがハマりすぎて散財しないよう注意もしつつ。。笑

「ポケモンカードしよう」って英語でなんて言う?

こんにちは、英語子育てパパです。

 

息子がポケモンに興味を持ってきました。

 

それで最近ポケモンカード(通称ポケカ)を買って一緒に遊んでいます。

 

と言っても公式ルールで遊ぶには文字や数字を読んだり、計算したりしないといけないため4歳の息子にはまだ難しいです。

 

そこで4歳児でも遊べる簡易的なルールを独自に作って一緒に遊んでいるのですが、これにドはまりした息子は毎日「ポケモンしたい」と言ってきます。

 

 

ということで、ポケモンカードしよう!」は英語でどう言えばいいのでしょうか?

 

 

ずばり

 

Let's play Pokemon cards!

 

です。

 

 

「カードで遊ぶ」を英語ではplay cardsとcardに複数形のsをつけて表現するので、それを忘れないことがポイントです。

 

 

カードゲームやボードゲームには、

コミュニケーション力が育つ、

言葉や計算力が身に付く、

家族で共通の趣味が持てて、会話が生まれる、

などのメリットがあるとよく言われます。

 

ポケカもその例に漏れず、楽しく言葉や数字を学べるものだと思います。

 

まだまだ始めたばかりですが、今後も楽しみです。

未来の学校英語教育への不安。学校英語と世界の英語力ランキングから。②

前記事の続き

・・・

 

こんにちは、英語子育てパパです。

 

さて、英語習得が学校教育や教材の力でどうにかなるものではないかもしれないとは言え、知識や訓練機会の提供などの面では学校教育が重要な役割を担うことも事実です。

 

その学校教育に、子どもの英語力伸長に一縷の望みを託すほかないというご家庭も多いでしょう。

 

ではその学校はどのような英語教育を目指すべきなのでしょうか。

 

学校での英語教育は冒頭で述べたように確かに変化しています。

「英語に慣れ親しむ」「4技能を高める」「アクティブラーニングで実用的な英語力を」

とうたい、そのいずれもはたから見れば正しい方向を向いているように聞こえます。

 

しかしその実、その実態は学習者の英語力を本当に高めることにつながる代物であるとは到底思えません

 

 

最近の学校教育現場では、スピーキング力を上げようという方向性からむやみやたらと「話す活動」に力を入れた授業や実践がされがちです。

 

「英語は話すことで身に付く」「話す機会を与えてこなかったことが過去の失敗だ」

という考えのもと、

 

「文法は気にしなくていいからまずはどんどん積極的に話そう」

「単語を並べるだけでいいからとにかく相手に伝える気持ちで恥ずかしがらずに話そう」

 

などと指導をしている場合も少ないくないでしょう。

 

しかしこれは、「英語を話そうとする姿勢や積極性」を促すことはあっても、英語力自体を上げることには繋がりません

 

まず、「文法は気にしなくていい」という発想の裏には「ネイティブだって気にしていない」という考えがあると思いますが、

「文法をすでに体得しているネイティブが気にしない」のと「文法を分かっていない学習者が気にしない」のでは意味がまったく違います

 

ネイティブは確かに文法を気にしませんが、彼らは無意識に正しい文法を使いこなせるほど十分に体得しています。だから「気にしない」のではなく「気にする必要がない」のです。

 

ところが文法をよく知らない学習者が文法を気にしなければ、「でたらめな単語のただの羅列」が無限に生まれるだけです。

 

そもそも文法学習の根底は、5文型に代表されるように「単語をどう並べるか」を学ぶことにあります。

 

単語の並べ方こそが「語順の言語」である英語を支える土台であり、これを無視して正しい英語など後天的に身に付くはずがないのです。

 

 

数学の授業で方程式を解かせるとき、「数式の解き方のルールは分からなくても良いからとにかく思い切って積極的に計算しまくろう」などと教える指導者がいるでしょうか?

 

「カッコ( )の中を先に計算する」、とか「xを求めてからyに代入する」といった解き方のルールや手順を教えてから練習させるはずです。

 

何度も繰り返し解いているうちにいずれ正しい計算方法を自分で導き出すなんてことは至難の業ですし、何より効率が悪すぎます。

 

英語学習もそれと同じです。

 

特に後天的に学習して身に付ける場合、「英語のしくみを知って、それに則って単語を並べる」練習をすることが大事です。

 

それなのに、上記のような乱暴極まりない方針によって、中には文法の参考書を生徒にそもそも与えていない中学や高校まで平気であります

 

これでは日本の英語力ランキングが下がるのも当然です。

 

かつての文法・訳読中心の学校英語のやり方は、そこの偏りが過ぎたことが失敗の原因でしょう。

 

しかしやっていること自体は間違っておらず、あとは学んだ文法や訳読のスキルをリスニングやスピーキングに応用するという試みが足りなかったために失敗したとみなされているだけなのです。

 

 

かつて福沢諭吉は、自身の英語力向上のために辞書を片手にあたりかまわず、子どもにすら英語で話しかけていたそうです。

 

渡戸稲造英語の詩の音読を、

 

野口英世1冊の教科書を屋外で風呂焚きをしている間も部屋から漏れる明かりを頼りにただひたすら音読し続けたことで、

 

つまり3者とも、学習の上に発話する訓練を重ねたことで優れた英語力を身に付けたと言われています。

 

そんな昔から、英語習得の基本方法は「学んだ知識を生かせるよう繰り返し声に出して練習する」というシンプルなものであることが証明されているのです。

 

ただそれをやればいいだけなのに、本質的なことをごっそり取り除いて見当違いのことをやっている、それが今の日本の学校英語教育です。

少なくとも僕の目にはそう映ります。

 

もちろん、すべての学校がそうというわけではありませんし、優れた指導者はしっかりと分かったうえで指導に当たっておられることでしょうが、文科省の方針が的外れであることは言えるでしょう。

 

これから小学校や中学校で英語の学習を始めるお子さんをお持ちのママさんパパさんは、(少なくとも今の)学校英語教育に過度な期待を寄せることは避けた方がいいでしょう。

 

それよりも、何度も繰り返し書いているように、家庭内でたくさん英語の音を聞かせる、絵本や幼児向けの物語(音声付きのもの)などを書店で買ってきて毎日一緒に読みながら聞くなど、英語体験を可能な限り創出する努力を続けることをやってみてください。

未来の学校英語教育への不安。学校英語と世界の英語力ランキングから。①

こんにちは、英語子育てパパです。

 

英語育児をしている人も、そうでない人も、お子さんを持つ親であれば、いずれやってくる学校での英語教育に多少なりとも期待を寄せている人も多いのではないでしょうか。

 

昔の訳読重視の時代と比べると今は4技能(聞く、読む、話す、書く)に重点が置かれ、知識よりも「使えること」を目指して大きく教育内容が見直されました。

 

より実用的で実際的な英語が多数取り入れられ、デジタル化の助けも借りて教材は効率化し、デジタル黒板やタブレットなどの設備やデバイスは充実し、小学校でも英語が必修科目になるなど、昨今の教育環境は目覚ましく進化しています。

 

では、それに伴って当然日本人の英語力もさぞかし上がっていることだろうと思いたいところなのですが、実際のところどうなのでしょう?

 

参考までに世界の成人の英語能力ランキングを示す「EF EPI英語能力指数」の2022年度版を見てみましょう。

 

調査の対象となった世界111の国と地域のうち、日本は・・・

 

80位

 

です。

 

これはランキングの区分けでは「低い英語能力」に位置づけられていて、先進諸国の中では最下位レベルと言っていいでしょう。

 

それどころか、2021年度のランキングでは78位で、なんと下落すらしているのです。

 

なぜ日本はこんなにも低いのでしょうか?

 

 

英語力の高い低いは、もともとの言語(母語)話者にとって英語が学びやすい言語であるかどうか、ということが一因することがあります。

 

そして英語の学びやすさとは、たとえば「英語と同じアルファベットを使う」、「英語と文法構造が似ている」、「スペルや発音も英語と同じような単語がある」など、つまり言語的な共通性や類似性があるかどうか、ということが大きな要素となります。

 

その点から見ると、上位10位以内にはオランダをはじめノルウェーデンマークスウェーデン、ドイツなどのヨーロッパ諸国、そして南アフリカがランクインしているのですが、これは不思議なことではありません。

 

これらの国で話される言語の多くは英語と同じゲルマン語派と呼ばれる言語派に所属しており、もともと言語体系や語彙が似ているなどの特徴もあって、彼らにとっては英語は比較的学びやすい言語であると言うことができるからです。

 

南アフリカは意外に思われるかもしれませんが、そこで話されるアフリカーンス語も、実は英語と同系であるオランダ語から派生したもので、英語とかなり親しい言語です。

また南アフリカはイギリスの植民地だったことで、英語が公用語として使用されていることも大きな要因です。

 

そうした背景から、ヨーロッパ諸国やアフリカの一部などに暮らす人々にとっては、英語は比較的身に付けやすいのです。

 

 

アメリカがおこなったある研究によると、英語話者がフランス語を学ぶ場合と日本語を学ぶ場合の習得にかかる学習時間を比較すると、前者に対して後者の方が3倍ほどの時間を要するという結果が出ています。

 

フランス語はゲルマン語派ではなくイタリック語派と呼ばれるグループに属しますが、さらに広い区分ではインド・ヨーロッパ語族と呼ばれる言語族に共に属していること、そして英語は歴史的にフランス語の影響をかなり受けてきた言語であるため、やはり両者間の共通点は多いのです。

 

つまり英語を含めた多くのヨーロッパ言語と、それとは出自も大きく異なる言語間での習得には、相当の時間と困難さが伴うことが想像できるわけです。

 

これを念頭に、英語と言語グループ的に隔たりがある言語が大半を占めるアジアに限って同ランキングに目を向けると、24の国と地域のうち、日本は14位と、これも後ろの方に位置しています。

 

しかし、日本語のように英語とは異なる語族圏に属する韓国は、全体の中でも36位と日本を大きく上回っており、「標準的な英語能力」に位置付けられています。

 

これを見る限り、単純に言語的に距離が離れていることが英語力が低くなる最大の原因だとも決めつけられるわけでもなさそうです。

 

 

英語力が上がる(上がりやすい)かどうかは、言語的な距離以外にも、社会環境、教育の質、学習量と時間、継続性の有無、必要性や個人のモチベーションなど、様々な要因が複合的に絡み合うため、どれか一つを取り上げて「だから英語ができる(できない)んだ」と判断することはできません。

 

ですが、英語とその言語の関係という点で韓国と比べたとき、少なくとも「英語は日本語と違いすぎるから」を言い訳にはできないと言えるのではないかと思います。

 

韓国語と英語の隔たりも相当に大きいはずなのに両者の間に雲泥の差があるからです。

 

韓国の場合、極端なまでに学歴を重視する社会性や、何としても大企業に就職するんだという学生の気概、モチベーションが大きいのではと個人的には想像します。

 

ちなみに韓国は前年と比べるとランキングを1つ上げています。

 

そういう意味では、もはや学校英語教育や教材が云々という話ですらないのでしょう。

 

日本では、英語が喋れないからと言って死ぬわけでなければ教育が受けられないわけでもない。

英語が喋れなくても就職はできるし経済的にも大抵の場合無理なく生きていくことだってできる。

 

そんな中、英語習得という概念そのものが、英語ができるといいな、くらいの偶像化されたものでしかない状況だと、そこに手を届かせるのはもはや至難の業です。

 

英語をもっと現実的で、実生活やそれこそ生死に直結するものであるくらいに認識できるように扱わないと、どれだけ制度や教材といった形ばかり変えたところで、結果は何一つ変わらないでしょう。

 

続く・・・

英語ネイティブパパはどうやって日本語を身に付けた?

こんにちは、英語子育てパパです。

 

先日から日本で英語育児を経験した英語ネイティブパパさんの話を続けています。

 

今日は、そんな彼が日本にやってきてどうやって日本語を身に付けたのか、というお話。

 

彼は日本にやってきた当初、日本語は全然喋れませんでした。

 

来日してから働きながら独学で学んだそうですが、そのときに、漢字を含めた文字はもちろん、文法にも相当力を入れて地道に勉強を重ねたそうです。

 

ある程度大人になってから来日したので、日本語のリスニングには相当苦労したようですが、それは大人になってから英語を学習する僕たち日本人にも同じことが言えますね。

 

後天的な第二外国語習得では、語彙や文法といったその言語の知識を学ぶことが効率的と思われるので、多くの方は4技能のうちの読解力がまず上がります。

 

日本の英語教育でも、入試のことなどもあって現状では(昔もですが)おそらく読解力がもっとも鍛えられていることでしょう。

 

その意味では彼も日本人が英語を学ぶのと同じような形で日本語を学んでいったことになるわけです。

 

でも多くの「読解力以外の力が身に付かない」典型的な学習者と彼が大きく異なったのは、読解の素地となった語彙や文法を頼りにアウトプットをひたすら練習し続けたことと、リスニングをあきらめなかったことです。

 

こういう言い方をするととても当たり前のことのように思われるかもしれませんが、その努力はすさまじく、彼は日本語を勉強し始めて3年で日本語能力試験で最高のN1レベルに認定されたのです。

 

N1では、出題範囲における語彙数は1万、漢字2000個レベルとなっています。

 

語彙数の点から見るとこれは英検1級に匹敵します。

 

そして漢字2000個は漢検2級、つまり大学入試レベルにほぼ相当します。

 

ゼロから英語の勉強を始めて(しかも働きながら)3年で英検1級や大学入試相当のレベルに達することの難しさを思えば、彼の努力を想像することができるのではないでしょうか。

 

 

そうした経験もあるからこそ、彼は我が子の英語育児においても、自身はネイティブでありながら、日本では自然習得を目指すのではなく「学習すべきもの」と位置付けて、子どもたちに指導する意識を持って英語を教え続けたのです。

 

先の記事にも書いたように、「楽しい楽しい」ばかりを追い求めるのではなく、文法も語彙も地道に真摯に、きちんと学んで(学ばせて)こそ第二外国語は身に付く

 

それこそが、彼が身をもって学んだことであり、自身の子育てにも応用したことで二人のお子さんのバイリンガル育児に成功したのでしょう。

 

親がネイティブだからと言って簡単に子どももバイリンガルになるわけではないのです。

 

 

ところで、今思い出したのですが、僕の大学時代の友人に父親がアメリカ人という人がいました。

日本で育った友人の英語力は、決して低くはありませんでしたがネイティブレベルというほどではありませんでした。

日本での英語習得の難しさをこの例からも感じることができます。

 

ハーフ(またはダブルやミックス)と呼ばれる人たちに会ったとき、「片方の親が外国人ならあなたも当然英語できるんでしょ?」と思う人は多いと思いますが、そうではない人は実は多いのです。

 

 

繰り返しますが、日本に暮らす以上、誰にとっても英語は「学習によって学ぶもの」なのです。

 

そのことを忘れずに、英語育児を続けていきたいですね。