英語ネイティブパパからの3つの英語子育てアドバイス。
こんにちは、英語子育てパパです。
前回の記事で、英語ネイティブのパパの日本での英語子育て経験について書かせてもらいました。
その話を聞いた中で出てきた、英語子育てをしている、またはこれからしようとしているママさんパパさんへのアドバイス的なことを今日はお伝えしたいと思います。
①「英語を楽しく学ぼう」はやめましょう。
日本では、キッズ英会話スクールなどでもよくあるのですが、歌やダンスやゲームなどを通じて、とにかく楽しく楽しく身に付けようというスタンスでレッスンがおこなわれます。
歌って踊ってみんなでワイワイキャッキャ。
「英語は楽しいものだ」という刷り込みのためにはそれも悪くはないでしょう。
英語のリズムを体得させることにも決して不要なことではありません。
ですが、その楽しみの延長で英語が話せるようになることは絶対にありません。
特に単一言語国である日本での英語習得においては、たとえ親が英語ネイティブであっても、子どもにとって英語は自然習得できるのではなく、どうしても「学習して習得するもの」にならざるを得ません。
果たして、いつまでも歌って踊って身に付けられる学習などあり得るでしょうか?
算数、理科、社会・・・これらの学習内容を歌って覚えますか?踊りながら問題を解きますか?
そんなことしませんよね。
先生の話を聞いて、理解に努めたり覚えたり復習したり問題を解いたり、時に黙々と孤独に取り組んだり、大変な思いをすることがあれば、新たな発見や上達に感動することもある。
そうやって少しずつ学んで成長していきますよね。
なのになぜ英語は、「英語はみんなで楽しく一緒に」などといつまでも子どもじみたことばかり目指そうとするのでしょうか?
アメリカやイギリスなど英語圏で生活するネイティブの子どもたちでさえ、母語である英語を身に付けるために何度も音読したり教科書を使って文法を勉強したりするというのに、英語とは程遠い言語である日本語しか知らない日本の子どもたちが、そういうこともやらずに一体どうやって「楽しんで」英語が身に付けられるのでしょうか?
学習における「楽しい」の意味をはき違えてしまってはいけません。
何かを学び身に付けることの「本当の楽しさ」とは何でしょうか?
そこをまず考えるようにしてください。
②英語スクールに通わせても英語バイリンガルにはなれません。
子どもを英語スクールに通わせること自体は悪いことではありません。
特に幼児期には上記のような「楽しさ」の中にも一定の学びはありますし、ネイティブの講師と触れ合うという貴重な経験もできます。
最大の問題は、「親がスクール任せにして満足し、直接英語指導に関与しない」ことです。
うちの子は英会話スクールに通わせているから英語が話せるようになる、と思った瞬間に英語育児は失敗します。
一般的に母語習得においては、その素地ができあがるおよそ5歳頃までに1万時間以上ものインプットがおこなわれます。
膨大な時間をかけてやっとその言語話者としての基本ラインに立てるのです。
それに対して英会話スクールでの学習時間は1回あたり1時間程度のものが週に数回程度、というのが一般的でしょう。
仮に週2時間英語に触れさせるのを5年間続けたとして、その総時間はせいぜい500時間程度。
1日あたりに換算すると16分程度です。
たったそれだけの接触で外国語が身につくはずありません。
要するに、時間がまったく足りないのです。
そのわずかな時間でできることは、せいぜい「英語の音にちょっと慣れる」、「初歩の初歩程度の英語くらいなら分かるようになる」程度でしょう。
僕もはじめからこのブログでも何度も主張してきましたが、足りない時間をカバーするためには家庭で親が英語環境を作る以外にありません。
英語育児の成否は、スクールよりも親の努力がものを言うことを忘れてはいけないのです。
③音声に最大の投資を
言語の習得は音声を吸収するところから始まります。
意味が分かるとか分からないとか関係なく、異なる言語間における周波数への慣れも含めて、音を吸収し、発声法や発音を身に付けていくことから獲得への第一歩を踏み出します。
大人が学習する場合には、単語の意味や文法などを勉強しながら、どちらかと言えば音、つまりリスニングは後回しにする、または優先順位をそれほど高くは置かずに勉強することが多いですが、それは本来的には不自然なことです。
また子どもは、大人の比ではない圧倒的な吸収力を誇る「耳」を持っていますから、これを利用して「耳を通じた習得」を最優先にそれを実現できる環境を作ってあげることが必要になります。
小学生くらいになると、乳幼児に比べてその力も著しく下がってしまうので、発音も「教えて」あげないといけなくなりますが、もっと早期であればそんなことしなくても勝手にできるようになるので、だからまずは「音と発音」に最大限の投資をしてください。
以上、日本での英語育児経験者であるネイティブパパとの会話の中で出てきたアドバイスを書かせてもらいました。
これまで僕が主張してきたことと全て一致しています。
親がネイティブでも英語育児は難しい?
こんにちは、英語子育てパパです。
僕にはアメリカ人の英語のネイティブの同僚がいるのですが、彼は日本人の奥様と結婚していて、二人のお子さんがいます。
お子さんと言っても、今ではもうすっかり成人して独立しているのですが、先日彼とじっくり話をする機会があって、英語子育てをやりきった先輩としていろいろと教えてもらいました。
まず、彼は僕が家で実践しているのと同様、ママが日本語を中心に担い、パパが英語を教える、というスタイルで子育てしていたそうです。
それでもやはり、小さいうちは日本語がとにかく優位に立ち、父親が英語ネイティブだとか関係なく日本語で話しかけてくるので、そのたびに「それは英語ではこう言うんだ」と教え、言わせてみるようにしていたのだとか。
日本語優位の中で英語を教え続けることは大変な気力が必要ですが、それはたとえ片方の親が英語ネイティブであっても同じですね。
そうして二人のお子さんは成長していくわけですが、一人は中学生になるくらいまでは英語を話したがらなかったそうです。
逆にもう一人は小さいころから興味を持って話していたそうで、同じ子どもでも性格などの違いからやっぱり同じようにはいかないんだな、ととても興味深く思いました。
英語を話したがらなかった方のお子さんは、中学生になって学校で英語の授業がはじまったとたんに英語をどんどん積極的に話すようになったそうです。
その理由は、「周りの人が話せない英語を話せることがカッコいいと思った」からだとか。
何がモチベーションになるかは本当に人によって様々ですね。
中学生以降もどんどん英語力を上げ続けた二人のお子さんは、二人とも高校生の間に英検1級に合格。
根気強く教え続けて良い結果が生まれた好例なのだと思います。
彼の話を聞いて思ったのは、子どもが小さいうちは確かに大変だし、本当にいつか英語を意思の面でも能力の面でも話すようになるのか不安だけれど、信じて続けるしかないということ。
こっちがどれだけ英語で話していても最初の一言はとりあえず日本語が出てくることとか、英語を話すのを嫌がったり恥ずかしがったりすることとか、子どもだから仕方ないかな、とは思いつつも、本当に不安になります。
でもそれは日本でのバイリンガル育児ではきっとあるあるなんです。
僕自身が今まさに家庭で実践し、我が子がまさにそうなっている、ということと同じことが彼の家庭でも起こっていた。
そのことを知れたことで、自分のやっていることはきっと間違っていないんだろうな、と思うこともできて少し安心することができました。
とにかく、両親が日本語と英語それぞれのネイティブなら完璧なバイリンガルが育つのではないかと思ってしまいそうなものですが、それは妄想にすぎません。
たとえどちらかが英語ネイティブであっても、単一言語国である日本に暮らし、家庭外ではほぼ100%日本語にしか触れられない環境では、子どもの日本語の優位性はとてつもなく大きいものになります。
それを乗り越えることは並大抵のことではありません。
そのことを再認識して、今英語育児に取り組んでいる、またはこれから取り組みたいと思っているママパパさんにも本当に覚悟をして欲しいと思います。
僕もその覚悟を常に持って、これからも子どもたちと成長していきたいと思います。
「マーガリン」ってどう発音する?
こんにちは、英語子育てパパです。
昨日「トーストに何をのせる?」という文をご紹介しました。
その応答として
strawberry jam「いちごジャム」、
blueberry jam「ブルーベリージャム」
honey「ハチミツ」
などがあるわけですが、では「マーガリン」はどう発音するかご存じでしょうか?
上に挙げた3つはだいたいそのままなのでイメージしやすいと思いますが、「マーガリン」は実は「マージェリン」のように発音するんです。
「ジェ」の部分は曖昧母音という音で、「ジュ」とも「ジャ」とも聞こえるような音です。
普段使っているカタカナ語と実際の英語の発音が違うことは結構あるので、カタカナ語として定着している言葉を使うときは、念のため正しい発音を確認することをおすすめします。
誤って子どもに覚えさせてしまったら、それをまた矯正するのが手間になってしまったり、最悪の場合間違いに気づかずにずっと使わせ続けることになってしまったりもするので気を付けてください。
「トーストに何をのせる?」って英語でなんて言う?
こんにちは、英語子育てパパです。
毎日決まったタイミングで決まったことをしたり言ったりする、いわゆるルーティーンは英語を確実に身に付けさせる格好の教材になります。
そりゃ毎日していれば身に付くよね、というシンプルな理屈です。
そんなルーティーンの一つに、我が家では(そしておそらく多くのご家庭でも)朝食にトーストを食べるという習慣があります。
さすがに365日欠かさず、ではありませんが、基本的には朝はトーストがメインです。
そしてトーストを焼きながら、息子に必ず聞くのが「トーストに何をのせる?」です。
いちごジャムとかブルーベリージャムとかハチミツとか、単にマーガリンだけか、それともバターにするか、などいくつか選択肢があるので、その日の好みを聞いてあげています。
その英文が
What would you like on your toast?
です。
それほど難しい文ではありませんね。
いくつか発音のポイントを挙げると、
まずWhatのtは発音せずにwouldにつなげて「ワッウ」みたいに言います。
両方の頭文字wは、両唇をすぼめるようにして唇の先からしっかりと息を出すようにします。
そしてwouldとyouは音がくっついて「ウッジュー」みたいになります。
これは有名なのでご存じの方も多いと思います。
その流れでlikeまでを一つのかたまりとして「ワッウッジューライク」みたいに言いましょう。
続くonとyourもややくっつき気味に「オンニョア」みたいに発音します。
最後のtoastは「トースト」と伸ばし棒のイメージではなく、正確には二重母音なので「トウスト」と結構ハッキリ「トウ」と言います。
全部続けて「ワッウッジューライクオンニョアトウスト」のように一息で言えれば成功です!
習慣というのは本当にすごいもので、慣れたら頭で考えなくてもキッチンに行ったとたんに勝手に口から出てくるようになります。
子どもよりも親の英語力があがるかもしれませんね笑
英語は英語で、の時期は終わるのか?
こんにちは、英語子育てパパです。
英語育児を始めてから、基本的に息子には「英語で英語を教える」スタンスを取ってきました。
たとえば物の名前を教えるとき、
「車は英語でcarって言うんだよ」
ではなく、
「This is a car」
のように車自体を指して英語で話しかけることで覚えさせる、という具合です。
これはこのブログを始めたころにも書いたことですが、子どもには大量のインプットから言語の法則性を自ら発見し、使い方を覚えるという力が備わっています。
This is ~という表現を繰り返していけば、「手元のものを指すときにThis is~という表現を使うんだ」とほぼ自動的に理解し、同時にその対象(a carなど)も覚えていくことができるので、むしろ日本語で「車はcarだよ」などと教える方が、いつまでも日本語から脱却できずに英語の力にならないというわけです。
その言語獲得力を信じて、とにかく息子には「英語は英語で」を貫き、多少わからないことがあっても極力日本語は使わない方針でやってきました。
その地道な取り組みを続けてきたおかげか、今では日常的な範囲では英語をほぼ理解できていると思います。
でも、彼は当然のことながら自分が触れる英語を100%理解できるわけではありません。
絵本を読んでいるときやアニメを見ているときなどに、「パパ、〇〇って何?」と意味が理解できない語やフレーズについて僕に尋ねてくることがあります。
そのとき、僕は今までの方針に従って英語でそれを説明しようとするのですが、僕としてもうまく説明しきれないことや、明らかに日本語で教えた方が早いと思うこともあり、最近は日本語の力も借りるようにしています。
いくら日常的に英語に触れさせていると言っても、やはり日本語の圧倒的な優位性と理解には全く及びません。
だから、ある程度英語の素地ができてきた段階であれば、単語レベルの疑問であればサッと日本語で一瞬のうちに教えてしまった方が効率がいいと感じるようになったからです。
これが良いことかどうかは、実際に彼がその理解をもって自分の英語に乗せることができるかどうか、によって判断できることになると思っています。
最近は、絵本の内容やアニメのセリフなどが本当に理解できているかどうか確かめるために、あえて「〇〇ってどういう意味?」「今あの人は何て言ったの?」などと日本語で聞いて説明させることもときどきしています。
おおむね正しい答えが返ってくるのですが、ときには勘違いして覚えてしまっている(または推測が当たっていない)ものもあるので、それを発見して訂正する良い機会にもなっています。
そういう意味で、4歳ともなると言語の獲得過程が、これまでとは違うステージに移ったと感じています。
もちろん、これまで通り「英語は英語で」の姿勢を大きく崩すつもりはありません。
ただ、母語たる日本語をしっかりと身につけてきて、英語は第二言語であるという分化が明確になってきた今、英語は日本語の補助を借りながらより磨いていく、そんな段階にあるという感覚も大事にすべきではないかとも感じているのです。
そうしてしばらく様子を見ながら、娘の英語子育てももちろん続けつつ、彼らの言葉の成長のため試行錯誤していきたいと思います。
「カブトムシ」って英語でなんて言う?
こんにちは、英語子育てパパです。
去年、親戚の方からカブトムシの幼虫を3匹いただきました。
虫を育てる経験はぜひ子どもにさせたいと思っていたので喜んでいただきました。
でも、順調に育っていたのですが、3匹のうち2匹はあるとき残念ながら死んでしまいました。
糞の処理やマットの交換など、きちんと管理していたつもりだったのですが、素人には難しいのでしょうか。。
亡骸は息子と一緒に丁寧に埋めて、お墓を作ってあげることにしました。
まだ「死」というものがどういうものかいまいち分からなかった息子には、「命の教育」という点でとても大切な経験になりました。
幼虫にはとてもかわいそうなことをしてしまったのですが、命の大切さを教えてくれたことに感謝しています。
さて、「カブトムシ」は英語でなんというのでしょうか?
rhinoceros beetle
です。
発音は「ライノセラス ビートル」という感じです。
rhinocerosは動物の「サイ」のことですが、カブトムシの角がサイのそれと似ているのでそう呼ばれます。
rhinocerosは省略してrhino「ライノ」と呼ぶこともあり、それに伴ってカブトムシも
rhino beetleと呼ぶことがあります。
ちなみに「クワガタ」はstag beetleです。
「スタグ ビートル」と読みます。
stagは「雄鹿」のことで、クワガタの角が雄鹿のそれと似ていることからそう呼ばれます。
「カブトムシ」を単にbeetleと呼ぶことをご存じの方も多いと思いますが、これは「甲虫」全般を指すため、「クワガタ」も含むことになります。
なので、区別するためにも上記のような名称を覚えておかれるといいと思います。
これからカブトムシやクワガタも見かけるようになりますね。
わが家では、生き残った1匹がどうにか無事に成虫になれることを祈り、その姿を楽しみにしたいと思います。
「セミをつかまえに行こう!」って英語でなんて言う?
こんにちは、英語子育てパパです。
子どもって本当に好奇心旺盛で、いろんなものに興味がありますよね。
虫もその一つだと思います。
息子もその例にもれず、去年くらいから夏になると一緒にセミをつかまえに行くようになりました。
今年もすでに何度か行っているのですが、「セミをつかまえに行く」は英語で何と言えばいいのでしょうか?
まず、「セミ」はcicadaと言います。
発音は「スィケイダ」のような感じです。
(こどもちゃれんじをやっていたときに、DVDでも登場していたのでこの単語はすでに知っていました)
虫などを「つかまえる」はchatchやhuntを使います。
なので「セミをつかまえに行こう!」は
Let's go catch / hunt cicadas!
(この場合のcicadasは複数形のsを忘れないことに注意です!)
や
Let's go cicada hunting!
などと言えますね!
僕は息子に
Do you wanna[want to] go catch cicadas today?
「今日セミつかまえに行きたい?」
とよく聞きます。
他にも、
Do you wanna go cicada hunting?
「セミ取り行きたい?」
と聞いたり、
What do you wanna do today?
「今日は何したい?」
と聞いてから自分でI wanna go catch cicadas!と言わせるなど、
いくつかパターンを変えながらコミュニケーションを取ると複数の表現も同時に覚えさせられるのでいいと思います。
ちなみに「虫取り網」は
bug catching net
または単に
net
とも言います。
そして「虫かご」は
insect cage
またはこちらも状況的に明らかな場合は単に
cage
でも通じるでしょう。
なので出かけるときに、
Don't forget your (bug catching) net and (insect) cage.
「虫取り網と虫かご忘れないでね」
なんて言ってもいいですね。
熱中症に気を付けて、子どもさんと楽しんでください!